小学校6年間の教育費の平均額は?公立でも侮れない、費目別費用の徹底検証

お金の知識
しょう君のママ
しょう君のママ

この4月、我が家の次男も1年生になりました。これを機に、資産形成も本格化していきます!

よく、「子供が小学校に入ったら、貯金の始め時」と言われます。

公立小学校の場合は学費(授業料)がかからないからそのように言われていますが、それでも6年間で192万6,809円の教育費がかかります

そしてもちろん、子供を育てるためには、食費などの「養育費」などもかかってきますよね。

公立小学校に入ったからと言って、6年間はお金がかからないと高をくくってしまうのは危険ということね!

とはいっても、実際に公立小学校に通っているときが番教育費がかからないのは事実

授業料としての学費以外にかかる、子育て費用の全体像を把握して、今後必要になってくる教育資金や老後資金のための貯金ができる家計を目指しましょう!

公立小学校に通う場合、このチャンスを逃すと今後中々資産形成をする余裕がなくなってきますので、真剣にお金のことを考えましょう!

この記事を読むと、、、
  • 小学校6年間の公立・私立の教育費の違いが分かります
  • 小学校6年間の各学年ごとの費用の内訳がわかります
  • 小学生を育てるための養育費や全費用の平均がわかります

↓これがわかると

  • 費用が掛かりがちな費目に注意が払えます
  • 節約できるポイントがつかめます
  • 自身の収入で私立に通わせても大丈夫かどうかの判断ができます
  • 小学校6年間の子育て費用の見通しが立ちます

子供の生涯にかかる教育費についてはこちらをご参照ください。

小学校6年間でかかる費用を一挙公開

では早速、小学校6年間にかかる全体の費用についてです。

文部科学省のデータと、内閣府のインターネット調査から計算したところ、養育費と教育費を合わせた総額は、公立で約700万円、私立で1470万円です。

2倍近い費用の開きが見られますね。

公立小学校私立小学校
6年間の教育費+養育費合計7,021,329円14,686,665円
出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」内閣府政策統括官(共生社会政策担当)「インターネットによる子育て費用に関する調査」

トータル費用で考えると、かなりの金額ね!公立でも年間120万円近い費用ってことね!

6年間の費用|学年別

上記の「教育資金」全体を、学年別に、養育費と教育費(私立・公立別)に分けてみると下記の通りです。

養育費は、小学1年生が少し高くなっていますが、その後は学年が上がるごとに高くなっています。

教育費は、私立公立共に小学1年生と6年生の費用が高くなる傾向です。入学と卒業に関する費用加算のためだと推測できますね。

養育費公立小学校私立小学校
小学校1年生837,190円350,860円1,892,002円
小学校2年生803,726円263,310円1,366,148円
小学校3年生854,179円292,950円1,415,910円
小学校4年生841,120円309,617円1,497,087円
小学校5年生879,243円339,132円1,630,684円
小学校6年生879,062円370,940円1,790,314円
合計5,094,520円1,926,809円9,592,145円
出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」内閣府政策統括官(共生社会政策担当)「インターネットによる子育て費用に関する調査」

小学校6年間の学年別養育費内訳

続いて、小学生の生活に関する養育費を、各費目別に一覧にしてみました。

1年生2年生3年生4年生5年生6年生
食 費253,405円263,703円271,365円284,644円307,094円299,169円
服飾雑貨費63,480円65,226円68,272円69,637円74,017円75,483円
生活用品費102,286円74,602円80,136円77,261円80,959円84,658円
医療費19,456円21,021円23,490円24,533円21,122円20,982円
学童保育費34,093円25,180円23,753円10,233円9,335円8,351円
おこづかい3,741円5,442円8,076円11,034円13,386円18,715円
お祝い行事関係費52,477円27,649円28,209円26,611円25,441円29,480円
子どものための預貯金・保険158,047円154,128円169,437円165,548円169,114円162,759円
レジャー・旅行費149,573円164,960円178,335円167,134円172,368円171,611円
子どもの携帯電話料金631円1,816円3,109円4,486円6,408円7,856円
合計837,190円803,726円854,179円841,120円879,243円879,062円
出典:内閣府政策統括官(共生社会政策担当)「インターネットによる子育て費用に関する調査」

やっぱり、年齢が上がるごとに食費や諸々の費用が上がっていくのよね。おこづかいや携帯を持たせるかどうかによっても費用が変わるわね。

教育費は小学校6年間が私立と公立の差が一番大きい

小学校から私立に行かせるかどうか、これによって、かかってくる費用差は倍以上になります。

これは、幼稚園から高校までの中で、一番大きい金額差になります。

小学校6年間の学年別教育費内訳

教育費の内容は、「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」の合計です。それぞれの内訳を、公立と私立に分けてみてみましょう。

区分公立私立
学校教育費(学費)63,102円904,164円
学校給食費43,728円47,638円
学校外活動費214,451円646,889円
教育費合計321,281円1,598,691円
出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」※1年間の平均教育費

学校給食費には、そこまで大きな金額差は無いようです。大きな差がある「学校教育費」「学校外活動費」について、さらに詳しく見ていきましょう!

小学校の学校教育費(学費)の年間平均

小学校の学校教育費(学費)の内訳を、私立と公立で比較してみました。

区分公立私立公立と私立の差額
授業料0円485,337円485,337円
修学旅行・遠足・見学費6,951円4万4,816円3万7,910円
学校納付金等1万2,235円23万1,425円21万9190円
図書・学用品・実習材料費等1万9,673円3万2,055円1万2,382円
教科外活動費2,041円1万507円8,466円
通学関係費1万8,032円9万749円7万2,717円
その他4,170円9,275円5,105円
学校教育費合計6万3,102円90万4,164円84万1,062円
出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」※1年間の平均学費

公立小学校は、なんといっても授業料が無料。

私立の100万近い年額に対して、公立の6万円は大きな差です。

出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」※1年間の平均学費

小学校の学校外活動費の内訳

小学校の学校外活動費の内訳を、学習塾や家庭学習などの「補助学習費」と、スポーツや文化活動などの学習以外の習い事「その他学校外活動費」として、私立と公立で比較してみました。

学年公立補助学習費公立その他学校外活動費私立補助学習費私立その他他学校外活動費
小学校1年生64,456円133,546円219,904円353,094円
小学校2年生51,966円131,200円187,142円343,544円
小学校3年生63,333円139,518円232,493円335,106円
小学校4年生74,109 円145,630円342,574円285,471円
小学校5年生108,779 円130,068円481,057円246,660円
小学校6年生130,212円112,222 円637,328円223,543円
6年間合計492,855円792,184円2,100,498円1,787,418円
出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」※1年間の平均学費

公立小学校では、補助学習費よりもその他の学校外活動費が上回っているのに対して、私立では補助学習費が上回る結果となりました。

私立と公立では、補助学習費の総額に4倍以上の差があります。

学年別では、学年が上がるにつれてスポーツや文化活動などの習い事から、学習塾系にシフトしていくのがわかります。

小学校でかかる費用、私立と公立月額で比較

最後に、これまで出てきたデータをそれぞれ月額換算して、公立と私立を比較してみてみましょう!

学年別、教育費総額の月割り金額
公立私立
小学校1年生99,004円227,433円
小学校2年生88,919円180,823円
小学校3年生95,594円189,174円
小学校4年生95,895円194,851円
小学校5年生101,531円209,161円
小学校6年生104,167円266,938円
平均97,518円203,981円
出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」内閣府政策統括官(共生社会政策担当)「インターネットによる子育て費用に関する調査」より算出

小学生を育てる総額を月額換算すると、公立では約10万円、私立では約20万になります。

教育費だけを月額換算して比較

教育費の内容も月額換算して比較してみました。教育費だけなら、公立では3万円弱です。公立と私立では5倍近くの差になりますね!

区分公立私立
学校教育費(学費)5,259円75,347円
学校給食費3,644円3,970円
補助学習費(学習塾代など)6,872円29,032円
その他学校外活動費(習い事)10,998円24,875円
教育費合計26,773円133,224円
出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」より算出

小学校で私立に行かせるということは、学校にかかる学費だけじゃなくて、習い事の費用にも大きく差が出るってことなのね!やっぱり、それだけゆとりのある家庭でないと、小学校から私立に行かせるのは難しそうね!

周りのママ友が私立受験するからって、資金計画なしに安易に合わせて受験してしまうと、大変なことになってしまうわね!

小学校の教育費は公立でもこんなにかかる

ここまで、私立と公立の比較をしてきました。

比較すると、やはり断然公立小学校の費用は安いのですが、それでも結構費用が掛かっていることもお判りいただけたと思います。

次は、公立小学校にかかる教育費を学年別にまとめてみました。

平均1年生2年生3年生4年生5年生6年生
学校教育費63,102円109,753円36,477円46,674円45,661円56,358円84,511円
学校給食費43,728円43,105円43,667円43,425円44,217円43,927円43,995円
学校外活動費214,451円198,002円183,166円202,851円219,739円238,847円242,434円
教育費総額321,281円350,860円263,310円292,950円309,617円339,132円370,940円
出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」より算出

公立小学生の場合『教育費はそれほどかからない』と思われていますが、意外に多くの費用がかかっているのが、「学校外活動費」だということがわかります。

つまり、公立小学校の教育費を大きく左右するは「習い事」だということです。

子供を公立小学校に通わせて、貯蓄を増やそうと思うなら、習い事に掛ける費用を上手にコントロールする必要があるということね!

意外と重くのしかかる!小学校でかかる費用ランキング

ここでは、小学校生活に必要なものの費用負担ランキングをご紹介します。

第1位 ランドセル

近年のランドセルの価格は上昇傾向です。2020年のランドセルの平均購入金額は53,600円とのデータもあります。

4万円台から10万円以上するものまであり、「ラン活」という言葉が生まれるほどランドセル商戦は過熱の一途です。

小学校入学に当たり、買わないわけにはいかないものなので、上手なランドセル選びができるだけで大きな節約効果が期待できます。

第2位 学習デスク

学習デスクの価格相場は6万円前後と言われています。勉強をするスペースや、教科書の収納スペースを確保する点で、学習デスクも必要なアイテムです。

ネットで価格が安いものを探したり、低学年のうちはリビング学習にして、購入時期をランドセルとずらすなどの工夫で、家計への圧迫も回避できますね。

第3位 子供部屋用家具

小学校に上がるに際して、個人の部屋を用意したり、兄弟で2段ベッドを使用するなど、成長する子供に合わせた家具の買い増しなども費用が掛かるものです。

ランドセルを置く棚、洋服ダンス、子供用ベッド。

入学に合わせてすべて一気に用意するとなると、大きな費用ですね。

第4位 体操服

意外と費用が掛かるのが体操服です。上下セットと赤白帽子を購入すると、7千円近くなります。指定で長袖ジャージがある場合や、洗い替えも用意するとなれば、さらに費用が掛かります。

第5位 細々とした学用品

絵具セット、算数セット、お道具箱やその中身、鍵盤ハーモニカ、辞書、習字道具、植木鉢セット、リコーダー、裁縫道具セットなどその他もろもろ、学校で指定されている学用品って、一つ一つは数百円の物から数千円のものまでありますが、総額で言うとかなりの金額になります。

学校から来るカタログから購入するのもいいですが、ネットでもう少し安くて良質なものがないか、都度比較検討することをお勧めします。

鍵盤ハーモニカなどは、学校指定のYamahaなどのブランドは6、7000円ほどしますが、ネットではノーブランドでも良質なものが3000円程度でも購入できます。

一つ一つの出費をしっかり比較検討する事って、本当に大事ね!何も考えずに学校指定品を購入するのはやめるわ!

小学生に月々にかかるお金ランキング

次に、小学生の月々にかかる費用のランキングをご紹介します。

第1位 習い事

私立と公立で大きく金額差があるものの、公立では月額平均17,870円、私立では53,907円もの金額を習い事に費やしています。

収入に対する習い事の割合や、習い事の必要性や費用対効果など、固定費として見直すことで、大きな節約効果が得られます。

第2位 食費

小学生の養育費で最も費用が掛かっているのが食費です。

年齢が上がるごとに、費用も増えてきます。子供を2人、3人と抱える家庭ではかなり大きな負担です。

上手な食費の節約が、家計の貯蓄増やすカギを握っています。

食 費1年生2年生3年生4年生5年生6年生
年額253,405円263,703円271,365円284,644円307,094円299,169円
月額換算21,117円21,975円22,614円23,720円25,591円24,931円
出典:内閣府政策統括官(共生社会政策担当)「インターネットによる子育て費用に関する調査」

小学校以外の費用の月額換算のデータはこちらをご参照ください^^

第3位 レジャー費

続いて、小学生の養育費を大きく占めるのが、「レジャー・旅行費」。

でも、レジャーや旅行って、減らしたくないし、ケチケチせずに思いっきり楽しみたいですよね!

様々な制度などを利用して、上手な節約レジャーを楽しむことが、家計にも大きな影響を与えます。

レジャー・旅行費1年生2年生3年生4年生5年生6年生
年額149,573円164,960円178,335円167,134円172,368円171,611円
月額換算12,464円13,747円14,861円13,928円14,364円14,301円
出典:内閣府政策統括官(共生社会政策担当)「インターネットによる子育て費用に関する調査」

公立小学校は、やっぱり1番のお金の貯め時

ここまで、小学校6年間にかかる費用を、私立公立別、また月額換算で見てきました。

公立小学校は授業料がかからないとはいえ、一番教育費がかからない6年間であることは事実です

この6年間を逃すと、今後資産を大きく蓄える機会が子供の大学卒業後までは訪れません。

小学校の費用は月額の生活費として消化しきるのが正解

小学校の費用は間違っても、教育ローンで私立に行かせるようなことはせず、月々の生活費として消化できるように、習い事や、購入する学用品など、慎重に検討することがおすすめです。

それでも教育費の支払いが厳しい場合、就学援助という制度もあり、家族構成や住んでいる地域によっては、年収600万円台でも支援の対象になりますので検討の余地があります。

貯めたお金は運用で増やすのがおすすめ

一番教育費がかからない、公立小学校の6年間では、しっかりお金を節約して、将来の教育資金に回すことがおすすめです。

これから、中学・高校・大学と上がるにつれ、教育費も養育費もどんどん膨れ上がってきます。

将来にかかるお金は、現金だけではなく、株式などのインフレリスクにも対応できる資産としても積み立てておくと、さらに安心です。

子供の将来の教育費、そして自分たちの老後資金は、子供が小学生のうちに資産運用を始めるかどうかで大きな差が出ます。

お子さんが小学校に入学したら、資産運用のチャンスです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました