小学生のお小遣いルール|わが家は○○○○で成績アップした

子供が小学生になると、お小遣いどうしようかな?と悩むご家庭も多いかと思います。

小学生になると、周りの友達がお小遣いをもらい始めたり、子供だけでお金を使うシーンも増えてきます。

お小遣いって、何歳くらいから、いくらくらいあげるのが相場なのか知りたいわ

そこで今回は、金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」より、

小学生の全国平均的なお小遣い事情事情を解説しつつ

FP流わが家のお小遣い制度についてご紹介したいと思います。

一番最後に、FPである私なりのベリーベストなお小遣い制度を紹介します。

わが子はこれで、勉強もスポーツも成績が上がりました!

小学生のお小遣い事情

では早速、小学生の全国平均的なお小遣い事情を見ていきましょう。

元になるデータは、少し古いものですが、金融広報中央委員会が2015~2016年に実施した「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)」となります。

小学生のお小遣いはいつからあげる?

まず、調査によると、お小遣い自体をもらっている割合が、小学生が7割強、中学生が8割強、高校生が約8割となっていました。

小学生は7,8割の子がお小遣いをもらっているってことね!

調査では、73%が小学生低学年でお小遣いをもらっていると回答しているので、7割が小学校低学年からお小遣いをもらっているようです。

別のりそなグループのアンケートでは、約半数の家庭で小学校1.2年生までにお小遣いを渡し始めていると回答しています。

始める時期としては、体感的には小学校入学のタイミングにされている方が多いように思います

小学生のお小遣いの平均金額は?

では、小学生のお小遣い金額の平均はいくらくらいでしょうか?

低学年・中学年・高学年に分けて、月1回渡すケースと時々ケース別で、金額の平均値と中央値を見ていきましょう。

小学1・2年生(低学年)

低学年のお小遣いの中央値は、月1回渡すケースで500円、ときどき渡すケースは163円です。

平均値は、いずれも1,004円となっています。

小学3・4年生(中学年)

小学3・4年生のお小遣いの中央値は、月1回渡すケースでは500円と低学年と同じです。

ときどき渡すケースでは300円と低学年より少し高い結果でした。

ただ、平均値は月1回渡すケースで864円、ときどき渡すケースは923円と、低学年よりも低い結果でした。

小学5・6年生(高学年)

小学5・6年生のお小遣いの中央値は、月1回渡すケースが1,000円、ときどき渡すケースが500円です。

平均値は月1回渡すケースで1,085円、ときどき渡すケースは1,246円と、高学年から渡す金額が増えている傾向にあるようです。

小学生全体で1000円くらいというざっくりした認識でいいかしら?

そうですね、目安として低学年500円、高学年1000円くらいが相場というところでしょうね

小学生のお小遣いの使い道

では、小学生は月1000円前後のお小遣いを何に使っているのでしょう?

ランキング形式で見てみましょう!

順位低学年中学年高学年
1位お菓子やジュースお菓子やジュースお菓子やジュース
2位おもちゃ類ゲームソフトやおもちゃ類ゲームソフトやおもちゃ類
3位ゲームをするゲームをするまんが
4位家の人へのプレゼントノートや鉛筆など本や雑誌
5位ノートや鉛筆などまんが家の人へのプレゼント
金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」より抜粋

お菓子やジュースが1番の使い道になっているようです。

その他には、ゲームやおもちゃなどを購入しているようです。

友達と遊びに行く際に、一緒にコンビニに行って好きなおやつを購入することも多いですよね。

そのような交際費として使っている一面も多いのではないかと思います。

小学生のお小遣いルール

では、小学生はどのようなルールでお小遣いをもらっていることが多いのでしょうか?

りそなグループのアンケートによると、「定額制(67%)」「報酬制(14%)」と「都度制(11%)」となっており、会社のお給料の様に定額を渡している家庭が多いようです。

月1回渡す(定額制)

7割弱の人が採用している定額制は、決まった金額を、計画的に使う訓練に役立ちます。

一番多い給与体系なので、社会に出たときに大いに役立つと考えられます。

時々渡す(都度性)

定額のお小遣いを渡すのではなく、必要な時に必要な分だけを渡すというパターンのお小遣いの渡し方もあります。

無制限に欲しいだけお金を渡すのは考えものですが、「この用途にお小遣いがいくら欲しい」と親とのやり取りが必要なので、交渉力やコミュニケーション能力が鍛えられるメリットがあります。

プレゼンをさせたり、用途の計画書を出させるなど、一工夫あると「予算を引き出す」交渉術が更に磨かれることでしょう。

お手伝いに応じて渡す(報酬制)

報酬制は、「お金は労働や成果に対する報酬である」ことを身をもって勉強するお小遣い制度です。

働いたらお金がもらえるという社会の仕組みが学べるメリットがあるのと同時に、お小遣いがもらえないことはやらないという考えを植え付ける危険性もあります。

私は、この報酬制はデメリットが大きいと感じているので、おすすめしていません

わが家のお小遣いルールは成果報酬制

では、ファイナンシャルプランナーである私はどんなお小遣いルールを設けているのかをご紹介します。

それは、「成果報酬制」です。

これは前出の「報酬制」とは似て非なるものです。

成果報酬のお小遣い制とは

わが家でいう「成果報酬」の”成果”は、習っているスポーツ(個人競技)の試合での「勝ち」と、テストの「100点」と定めています。

この2つの事項に対して、1つの成果につき100円の報酬が発生するようにしています。

受け取れる金額に関しては、上限無しの青天井にしています。

そして、個人スポーツですが、団体試合も含めて大会で入賞した場合には、ボーナスもつきます。

例えば1回練習試合に行って、20回対戦して10回勝ったら1000円です。

さらに大会で優勝したら、3000円のボーナスがつくので、1日で4000円くらい稼ぐこともあります。

※ただし、負けはマイナス100円にしています。

それを、テストの満点(小テスト含む)と合わせて、1か月分集計して渡しているので、毎月のお小遣いの金額は異なりますが、平均して3000円以上は渡しています。

お小遣いの金額を高く設定する意味

さすがに、ちょっとお金を多く渡しすぎなんじゃないの?

確かに、平均的な小学生に比べて多くのお小遣いを渡していると思います。

成果報酬のお小遣い制の話をすると、同じように金額の大きさを心配される方も多くいらっしゃいました。

しかし、成果報酬に天井を設けるのはナンセンスだし、自分の実力でガンガン稼げるという自信をつけて、どん欲になってもらいたいという希望から、たとえ1万円を超えても喜んで渡すようにしています。

なので、兄よりも弟の方が稼ぐ月もあれば、1000円も稼げない月もあるし、すべては自分の頑張り次第です。

スポーツだけ頑張ればいいのではなく、テストでも報酬が発生するので、逆にスランプやシーズンオフもちゃんと”仕事”自体はあります。

とにかく、目の前のやるべきことで結果を出せば、お金という形の評価が付くという仕組みです。

逆に、成果を上げなければ0円になるリスクもあります。

それでも、大金を子供に渡すのは、非行や犯罪とかに繋がりそうで気が引けるわ

むしろ、非行や犯罪については逆だと思っています。

なぜなら、小6のわが子の友人の何人かは、日常的に親の財布からお金を盗んでいると聞きます。

十分な金額をもらっていないからこそ、「盗む」という非行に発展します。

「自分で稼げる」子は、たとえ今手持ちがなかったとしても、稼ぎ方を知っているので盗む必要がありません。

また、万引きも同様、欲しいものを買えるお金を持っているので、人のものを盗むこともしません。

あまりに与えなさすぎると、盗んだり奪ったりしてしまいます

もちろん、大金を渡すからには、もちろんきちんとルールは定めています。

必ず、お小遣い帳をつけさせて、定期的に確認し、残高とお小遣い帳が一致しない場合は、大部分を回収して子供の銀行口座に移して自由に使えないようにし、手元には少ししか置かないペナルティを設けています。

使い道に関しても、3000円以上の品物は事前に相談して買うようにと話しています。

お小遣い帳を見たらバレるので、子供もちゃんと買う前に相談してくれます。

成果報酬制のメリット

実際に3年ほど成果報酬制を運用して感じているメリットはたくさんあります。

ざっと思いつく限りでもこんなにありますよ!

  • 結果を意識した努力を自らする習慣が身につく
  • しっかりと結果を出せる能力が付く
  • 自分でお金を稼ぐ力と自信がつく
  • 頑張って得たお金だからこそ大切に使う
  • お金に興味関心がわく
  • 高価なものでも欲しいものを努力で手に入れることができる
  • 金銭感覚が身につく

逆に、デメリットは子供が頑張れば頑張るほど親の支払う金額が増えてしまうことですが、うれしい悲鳴と言えるでしょう。

結果を意識した努力を自らする習慣が身につく

成果報酬制のお小遣いでは、努力と結果なしにはお小遣いを手にすることができません。

お小遣いが欲しければ、子供は自然と頑張ります。

この仕組みは賛否両論あり、エサで子供を釣って動かすのは良くないという方もいます。

でも、よく考えてみてください、社会の仕組み自体が成果報酬そのものではないでしょうか?

大きな会社や公務員、非営利組織であれば、与えられた業務をこなせば毎月一定額の給与が支払われます。

これはまさに「定額制」のお小遣いと同じです。

しかし、小さな会社やベンチャー、個人事業主、経営者は、結果が直接報酬に結び付いていくはずです。

成果を上げなければ、実社会でもお金を稼げなのです。

なので、結果を意識して努力する習慣は、社会に出ても自分で稼ぐ力の土台となり、大いに役立つスキルとなります。

やりなさいとおしりをたたかずに、自分から努力するのってすごいことよね

しっかりと結果を出せる能力が付く

残念ながら、社会に出ると結果の伴わない努力は評価されません。

「こんなに頑張りました」が評価されるのは、小学生までです。

小学生でも、本格的なスポーツをやらせると、「頑張る」のは当たり前で、その先の結果をシビアに求められます。

”プレッシャーだからかわいそう”と言っても、社会に出てしまえばそうも言ってられません。

プレッシャー(ここではお小遣いがもらえない)に打ち勝って、着実に結果を出すという力を引き出す練習になるのも、成果報酬制のメリットです。

叱咤激励せずとも、成果を出さないとお小遣いが出ないという仕組みの中で、結果を出す創意工夫が自然と生まれます。

自分でお金を稼ぐ力と自信がつく

成果を出す力は、そのままお金を稼ぐ力に直結します。

そして、自分の力でたくさんお金を稼げるということは、そのまま自信にもつながります。

だから、わが家では報酬の上限を決めずに、成果があった分はルールにのっとっていくらでもお金を渡します。

頑張れば無限に稼げるということを体感し、さらに自信と実力をつけてほしいという狙いです。

これは、実社会でも同じことなので、いい練習になると思っています。

成果報酬なのに、上限3000円までなんて、理不尽なことを言ってはいけません。大人も覚悟してください!

頑張って得たお金だからこそ大切に使う

成果報酬で稼いだお金の使い道を、子供はとても真剣に考えています。

それは、努力で得たものだからこそ、無駄にはしたくないと思うからでしょう。

我が子は、お金がある程度貯まったら、投資信託を購入したり、スポーツの道具(上質な物)をしっかり考えて購入しています。

時には、友達との交際費でお菓子やジュースを購入する時もありますが、大人から見ても本当に無駄のない賢いお金の使い方をします。

「無駄遣いしたらダメ!」なんて言わずとも、無駄遣いはしません。

無条件に与えられるお金と、努力して勝ち取るお金とでは、同じ金額でも重みが違います。

お金に興味関心がわく

前項でも触れましたが、わが子は投資信託を購入することがあります。

それは、お金がお金を増やす仕組みを知っているからです。

私が教えている部分もありますが、バビロンの大富豪お金の大学などの金融教育になる書籍を本棚から出して、自ら読んでいます。

お金を稼ぐようになると、自然とお金に興味関心がわくようです。

だからこそ、たくさん貯めて今すぐ使わないお金を、賢く運用させています。

高価なものでも欲しいものを努力で手に入れることができる

「欲しいものはクリスマスまで待ちなさい」なんて言っていませんか?

自分でお金を稼げる子は、クリスマスまで待つ必要がありません。

自分で稼いで、貯めたお金で買えるからです。

先日、下の子は小4で、25000円するスポーツの道具を自分でためたお金で購入していました。

高価なものですが、自分で頑張って稼いで貯めたお金で購入したため、とても大切に使用しています。

多めにお金を渡して、自分の身の回りのものを自分で購入させることで、物の有難みがわかり、大切にする心がはぐくまれます

金銭感覚が身につく

自分でものを購入するようになると、店頭でいきなり買うのではなく、ネットなどで下調べして比較するようになります。

一緒にスーパーに行っても、値札などをよく見ているようです。

なので、お菓子やジュースを友達と買いに行く際にも、コンビニではなくスーパーやドラッグストアを選択したり、同じものならより安い値段で買おうとする行動が見られるようになりました。

金銭感覚・相場観を身に着け、無駄のない選択をできるようになることは、生きていくうえでとても大切なことです。

わが家は成果報酬制のお小遣いルールで一定の成果を得た

子供にも個性があるので、一概に絶対にこの成果報酬制がおすすめかと言えばそうではありません。

あくまで、わが家の場合ですが、この成果報酬制が功を奏し、勉強もスポーツも文武両道で子供が頑張るようになりました。

特に上の子は、小2~現在の小6までこの制度を運用していて、下記のように成果が顕著です。

結果を求める攻めの姿勢は「積極性」として評価され、100名規模でレギュラーに入ることすら難しいクラブチームのキャプテンを任されたり、学校では学級委員、委員会でも委員長などを任される存在です。

スポーツでは優勝・入賞経験もたくさん積み、子供部屋は所狭しとトロフィーが並んでいます。

これも、結果に執着することが良い方向に働いたおかげだと思います。

勉強面でも、塾や学習系の習い事は一切していませんが、100点もよくとってきますし、勉強で躓くこともなく成績は優秀と評価されています。

これも、満点でないと報酬が出ないので、テストで細かいところに注意を払うようになったからです。

成功体験がまた次の成功体験を生む、プラスの循環が生まれています。

そのトリガーとなっているのが、成果報酬制のお小遣い制度だと私は思っています。

下の子に関しては、スポーツの成績は兄よりもっと優秀ですが、こちらはテストには照準があっていないようで、学業の方がおろそかでスポーツに傾倒しています。

スポーツで十分すぎるほどたくさんのお金を稼ぎ過ぎていることが原因かもしれません。

親としては、学業にもっと力を入れてほしいという願いがあるので、制度のブラッシュアップも検討しているところです。

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ぜひお試しくださいね!

ここまでの約3年間の例なので、今後上の子は中学生以降はどうなっていくのか、下の子はどうなるのか、また導入されたほかの方の体験談なども踏まえて、レポートしたいと思います!

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