日本の貧困化はなぜ?世界から取り残された30年と親が子供の未来のためにできる2つの事

この30年間で「日本は貧困化」しています。

日本は世界から見てかなり貧しくなっているのが現実です。

日本はどんどん貧しくなり、 GDPで言うと2000年までは米国に次ぐ世界第2位だったのが、2019年には21位まで落ち 、給料水準もじわじわと下がっています。

日本人の多くは気付いていませんが、あっという間に先進国の中の貧困国に落ちぶれてしまっているのです

貧困化しているとはよく聞くけど、そんなに深刻だったなんて知らなかったわ!

日本はなぜそんなに貧困化しちゃったの?これから未来はどうなっていくのかしら?

子供を育てるママとしては、なぜ日本がそんなに貧困化してしまったのかや、これから子供の未来がどうなってしまうのか、気が気でないですよね!

ということで今回は、日本の貧困化の事実確認、貧困化がなぜ起こっているのか、そして、貧困化の中で子供の未来のためにできる2つの事について解説したいと思います。

事実、日本は貧困化している

低下するGDP

日本のGDPは米国に次ぐ世界第2位、そういうイメージが強い人も多いのではないでしょうか?

2000年頃に学生だった人で、社会科でこう学んだ人は特にそういうイメージが強いかもしれません。

それから約20年、2019年のGDPは米国の4分の一にも届かず、中国の3分の一ほどとなり、21位まで落ちました

ちなみにこれは、OECD加盟国平均(46,691ドル)の92.7%となっています。

これが現実です。

※GDPとは国内総生産の合計額を意味し、経済規模を測るのに適する数値

えー!2位から21位??そんなにも経済規模が縮小しているってこと?

そうです。

そして、経済規模の縮小に伴って、給料水準もじわじわと下がってきています

日本と世界の給与水準

1991年の日本の平均賃金は約447万円でしたが、2020年は433万円なっています。

経済が成長していれば少しでも給与は上昇するはずですが、むしろ下がってしまっているのが現状です。

日本人にとってはすっかり慣れきった状況ですが、これは他の先進国と比較すると大変な異常事態なんです!

同じ30年間、他のOECD加盟国の平均給与は大きく上昇しています。

例えば、アメリカの平均賃金は過去30年で約2・5倍(約700万円)になりました。

ドイツや、韓国でも約2倍にまで成長しています。

ちなみに、日本では給料が下がる一方で、税金負担は増えて、手取り金額はもっと減っています。

国税庁の発表によると、2000年は租税が22.9%、社会保障が13.1%の合計36.0%だった税金が、2020年は租税が26.5%、社会保障が18.1%の合計44.6%と、8.6ポイントも負担率が上昇していることがわかっています。

給料が下がって、税金が増えて、、、日本の貧困化が止まらないわね!

日本と世界の物価

イギリスの経済誌『エコノミスト』が毎年公表している「ビッグマック指数」というものがあります。

これは世界のビックマックの価格で、その国の物価を比較する指数ですが、これが日本の物価の安さをはっきりと示す結果になっています。

2021年のビッグマック指数は下記の通りです。

順位円換算ドル換算BMI%地域
1位  ベネズエラ9188.35+47.73中南米
2位  スイス7747.04+24.68ヨーロッパ
3位  ノルウェー6936.30+11.54ヨーロッパ
4位  スウェーデン6816.20+9.65ヨーロッパ
5位  アメリカ6215.650.00北米
6位  カナダ5845.31-5.95北米
7位  イスラエル5685.16-8.60中東
8位  ウルグアイ5625.11-9.49中南米
9位  ユーロ圏5525.02-11.10ヨーロッパ
10位  オーストラリア5274.79-15.17オセアニア
11位  ニュージーランド5244.76-15.70オセアニア
12位  イギリス5224.75-15.92ヨーロッパ
13位  デンマーク5224.74-16.04ヨーロッパ
14位  ブラジル4804.36-22.78中南米
15位  シンガポール4744.31-23.68アジア
出典:The Economist – Big Mac index

あれ?日本は出てきません。

日本はなんと31位で、390円(-37.21%)。

先進国だけでなく、タイ(429円)やブラジル(480円)といった新興国よりも、日本のビッグマックの方が安く売られています。

それだけ世界から見た日本が物価の安い国だということです。

コロナ前に日本に外国人観光客が多かったのは、日本がそれだけ安く遊べる国だったからなのですね。

日本が貧困化しているのはなぜか?

先のデータでも示された通り、日本の給料は低水準でまったく上昇しないどころか下がっています。

このように給料が低ければ、モノを買う余裕は生まれず、データ通り物価も上がりません。

結果、国内企業の収益は伸びず、昇給されないという「デフレスパイラル」が続いているため日本は貧困化しています。

日本の労働力を使わない生産

なぜ給料が上がらないかを掘り下げていくと、生産拠点を海外に移し、安い労働力でもの作りをしているという現実に突き当たります。

生産拠点を海外に移すことで、国内の雇用が失われ、賃金が下がり、国内市場は縮小します。

この結果、GDPが2位から21位に急降下していますね。

しかし、企業は国内市場を底上げする努力を怠り、ブラック企業が増え、雇用条件は劣化したことで、中流階級が貧困化し、冨の二極化が深刻化したのが今の日本なのです。

二極化を加速させる政治

なぜ日本の政治はこの二極を良しとしているか?

それは極論、国民が貧しく元気がない方が、政治にかかる費用が少なくて済むからです

近代史を振り返ると、中流階級が隆盛すると、市民の政治意識が高まり、市民革命をもたらしてきたことが明確です。

1960~70年代の高度成長期、国民が「1億総中流」化した時代は、学生運動も市民運動も労働運動も一番激しかった時代です。

そういった時代は、政府によるコントロールが難しい時期で、統治コストが嵩みます。

その逆に、経済活動が非活性化して貧困化が進むと、国民の権利意識は萎縮し、政治運動は沈静化するので、政治目線から見ると低コストで統治しやすくなるということです。

ゆえに、富の二極化で国民が貧困化するのを良しとしてきたのが、この30年の日本の政治なのです。

消費税増税なんて、まさに経済非活性化の起爆剤になっているわね!

貧困が加速する未来に子供のためにできることは?

雇用も不安定、賃金も上がらない、どんどん世界から取り残されていく日本において、子供の未来のためにできることは無いのでしょうか?

実は2つ、親が今から子供にしてあげられることがあります。

それは、「株式投資」「教育投資」です。

株式投資

なぜ株式投資なのか?

それは、「投資をしなければますます貧乏になる」からです。

詳しい解説は下記の記事に任せますが、残念ながら子供の未来のためにとせっせと現金で貯蓄していても目減りする一方です。

子供が将来貧困で困らないようにと資産を残したいのであれば、投資一択です。

投資をするにあたって、おすすめの方法が、「ジュニアNISA」「つみたてNISA」 の2つです。

ジュニアNISAもつみたてNISAも、非課税で投資が始められる国お墨付きの制度ですから安心です。

なぜNISAなのか、もっと詳しく知りたい方、具体的な方法が知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

そして、これを機に本気で投資を始めてみようという初心者の方におすすめの本がこちら。

安全で、手間のかからない投資方法が学べる選りすぐりをご紹介しています。

教育投資

子供の未来ために今すぐ親ができる事として、教育投資がおすすめです。

教育投資は子供に生きるチカラを与え、未来にお金を稼ぐになれる可能性を高めてくれます。

子供の能力を高めることは、今手元にある少ないお金を、間接的に未来に大きく増やすことになるのです。

英語教育

特に今は、英語教育は必要不可欠な教育投資です。

日本が貧乏になっているのですから、海外で働ける人財になる方がよほど貧困から抜け出すチャンスが大きいと言えます。

私たち親世代以上に、ボーダレスになる子供たちの未来には「英語」ができるかできないかは大きく明暗を分けることでしょう。

コロナ化で従来人気だった海外留学やサマーキャンプなどに代わり、もっと身近な子供向けのオンラインの英語教育が充実し始めました。

全国どこにいても、質の高い英語教育が自宅から安価で受けられるので、無料体験だけでもしてみる価値がありそうです。

金融教育

お子さんにお金の教育していますか?

金融リテラシーもまた、未来を幸せに生き抜く大切なスキルの一つです。

それなのに、学校では教えてくれないからこそ、親が率先して教育していくべき項目なのです。

お金の教育は、ゲームで簡単に始めるものから、読みやすい書籍まで、年齢に応じて親子で一緒に楽しく学んでいくのがおすすめです。

能力開発投資

習い事や買い与得るおもちゃによって、子供は様々な能力を育みます。

お子さんがどんなことを望んでいるのか、どんなことに興味関心や適性があるのか、どんな能力を伸ばしていきたいのか等を踏まえて、習い事を始めてみたり、おもちゃなどを購入検討するといいでしょう。

おすすめは、「LEGO」「ピアノ」です。

理由の詳細は下記の記事にまとめていますが、簡潔に言うと、天才と言われる著名人や東大生が、幼少期に共通して好んだものだからです

日本の貧困化まとめ

記事が長くなってしまったので、最後にこの記事を要約したいと思います。

日本はこの30年間、世界から取り残され貧困化してきました。

  • 給料が下がっている
  • 税金が上がって手取りが下がっている
  • 経済成長が停滞している
  • 世界の中でも物価が低い
  • 今後もこれらが大きく改善される見込みがない

こんな日本の未来に生きなければいけない子供たちのために、今親が子供にしてあげられる2つのことは、

「株式投資」で未来にお金を増やすことと

「教育投資」で未来に貧困にならないスキルを身につけさせることです。

ということで、現状を正しく理解して、今できることを後悔のないように精いっぱいやってあげる子育てをしたいものですね。

未来にしっかり備えれば、こんな日本でも我が子が幸せに生きられるはずです。

しょう君のママ
しょう君のママ

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