
「投資をしないと貧乏になる」の根拠として、「インフレリスク」と「貯金神話崩壊」について、国家資格FPの筆者が簡単にわかりやすく解説します。
今日は「投資をしないと貧乏になる」というお話です。
「貯金」ではなくて「投資」ですよ。
むしろ、貯金をすると貧乏になります。

親から貯金は大事って教わってきたわ。貯金をすると貧乏になるってどういうこと?
私も親から貯金は大事だと教わってきましたが、実は親の世代と現代では貯金の意味合いが全く違うことを知っていますか?
貯金神話は、もうとっくの昔に崩壊しています。
現代を生きる私たちは、古い価値観から脱却して、時代に即した方法で、貧乏にならないようにしっかりと家計を守っていく必要があります。
その方法が「投資」です。
なぜ投資が今必要なのか、なぜ投資をしなければ貧乏になってしまうのか、その根拠としての「インフレリスク」と「貯金神話崩壊」について、国家資格FPの筆者が簡単にわかりやすく解説します。
最後まで読んでいただくと、もう投資せずにはいられなくなるはずです。
投資をしないと貧乏になる3つの理由
「投資をしなければ貧乏になる」の理由は、3つあります。
その3つとは
- 世界の経済成長と資本収益の関係(r>g)
- 収入が減っている
- インフレリスク
です。
以下より、それぞれについて詳しく見てみましょう。
経済収益と資本収益の関係
経済収益と資本収益の関係は、フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が『21世紀の資本』で唱えた「r>g」という不等式が表しています。
- 「r」資本収益率=投資利回り
- 「g」労働の対価=所得の増加率

数学の授業じゃないですよ、ついてきてくださいね!客観的データの話です。
18世紀まで遡ってデータを分析した結果、「r」の資本収益率が年に5%程度である一方、「g」の労働の対価は1~2%程度しか上がらなかったのです。
すごく平たく言うと、給与よりも投資の収益の方が3~4%も多いということです。
一生懸命働いて得られるお金をコツコツ溜めるよりも、投資した方が断然お金が増えることが客観的データによって証明されているのです。
お金持ちはますます富み、労働者はますます貧乏になり格差は広がる一方ということ。
貧乏にならないためには、自分も「r」側にならなければならない、つまり「投資」をする必要があるということです。
収入が減っている
この30年、日本が貧困化しているのはご存じでしょうか?
給料水準は緩やかに下がる一方、社会保険料や税金は上がり続け、手取り収入は劇的に低下しています。
給料が上がらないどころか減っているからこそ、投資をしなければ貧乏になっていくしかないのです。
インフレリスク
インフレ(インフレーション)とは、物価が上昇して、お金の価値が下がる経済現象のことです。
景気が拡大するときにインフレは起きやすいと言われています。
このインフレによって、現金の価値が下がることをインフレリスクと言います。
ハイパーインフレの恐怖
急激なインフレを「ハイパーインフレ」と言いますが、近年では2019年のベネズエラでハイパーインフレが起きています。インフレ率268万%というとてつもないことになり、経済が破綻しました。
極端な話、昨日100円だったパンが、今日2億6800万円になるみたいな事態で、国民がものを買えなくなり、頑張って貯金してきたお金の価値がなくなったということです。

歴史の教科書で、戦後パンを買うためにリヤカーいっぱいのお札を運ぶドイツ人の写真を見たことがあるわ!あれね!
そうです、第一次世界大戦後のドイツもハイパーインフレに見舞われました。
ここまで極端なインフレの例を出しましたが、今後未来永劫日本にハイパーインフレが起きないとも言い切れないですし、万が一の事態にも備えておく必要があります。
日本のインフレ
ハイパーインフレの例は確かに極端ですが、日本でも2021年4月段階で、0.14%のインフレです。
去年10000円だったバッグが、今年は10014円みたいな状態で、気が付かないうちにじわっと、価格が上がっていっている、そんなインフレが続いているのが日本です。
価格が上がっているということは、お金の価値がその分下がるということですので、去年の10000円が、今年9986円の価値に目減りしているということなのです。
1年単位で見れば、そこまで大きい数字ではないですが、10年、20年、50年、100年という単位で見ていくと、その差額がだんだんと大きくなっていきます。

初任給2万円の時代にとっておいたおじいちゃんの5千円の引き出し貯金、現在の価値はどうなっているでしょう?
貯金した当時は給料の4分の1の価値ですが、初任給20万円の現代では給料の40分の1の価値となり、同じ5千円なのに置いておくだけで価値が10分の1に減ってしまったということです。

え~!おじいちゃんの大事にとっておいた初任給なのに、そんなに減るの?
日銀は年2%のインフレ率を目標にしていますし、※FIREでは3%のインフレ率を計算に組み込んでいます。
今後も世界中の経済がじわじわとインフレしていく方向に向かっています。

私が子供のころ、ハンバーガーが50円くらいでした。今は110円。
子供たちが大人になるころには何円になっているでしょう?
※FIRE(早期リタイア)についてはこちらで説明しています
インフレと貯金
ここまで読むとインフレを悪いものと感じるかもしれませんが、経済が拡大している際に起こる現象なので、ハイパーインフレのような極端なインフレをのぞき、緩やかなインフレは好ましいことと言えます。
日銀が2%のインフレ率を目指しているのもこのためです。
ただ、やはり現金の価値は下がるので「貯金」にとってインフレは大きなリスクなのです。
インフレ率2%を使って、今の100万円の10年後の価値をざっくり計算してみましょう。
100万円ー(100万×2%×10年)=80万円
10年で大体80%に価値が下がることになります。

10年で、20万も価値が下がるの!?貯金していると損する気がしてきたわ、、、
※実際は複利の計算が入ります
世界的投資家のウォーレン・バフェットは、このインフレ率を「歴史上最も重い税金」と呼んだくらいです。
自分では払っていないにもかかわらず、価値の変化によって資産価値が削られる、これがインフレの恐ろしさなのです。
貯金をすれば、数字上の金額は増えていきますが、年月を重ねるほどに価値はどんどん下がり続ける、「貧乏になっていく」というのはこのことなのです。
親世代の「貯金神話」の理由と崩壊
1970・80・90年代に社会人としてバリバリ働いていたり、家計を回していた私の親世代は、定額貯金の高すぎる預金金利の恩恵にあずかってきた世代でもあります。
バブル前からバブル期の預金金利は、今の株式投資の利回りかそれ以上でした。
下記は「お金のStory」さんから引用したお写真ですが、定額預金で約12%!複利の効果で、預けた10万円が10年後に約22万円です!


確かに、このプランだったら、私も間違いなく定期預金するし、子供にもすすめるわ!
親世代にとっては、「定期預金はお金が増える」というイメージが強く残っているのはこういう時代を経験しているからです。
でも残念ながら、現在の定期預金の金利は0.002%~0.03%くらい、、、。
もう、親世代の貯金神話は過去のこと、今定期預金したって雀の涙ほどしかお金は増えないのです。
インフレ率が2%ある中で、0.002%~0.03%で預けたら、増えないどころかむしろ価値が減るので、かえって貧乏になってしまいますね。
まとめ:投資をしなければ貧乏になる
貯金神話は過去のことで、もう昔のような高い金利ではないことはわかりました。
そんな中で貯金をしていても、インフレのために貯金が目減りして貧乏になってしまうことも理解できましたよね。

じゃあ、貧乏にならないためには、どんな対策があるのかしら?
インフレリスクに強いもの、それは「株式」「不動産」「金」への投資です。
これらは、インフレと連動して株価や不動産価格や家賃収入や配当などの利益が上昇する資産です。
貧乏にならないためには、現金だけではなく、こうしたインフレに強い資産を持っておく必要があるのです。
今の時代、昔の定期預金のような6~11%の利回りは、今投資以外に考えられません。
「投資はリスクがある」「投資は危険」
そんな風に思っているのは、投資のことを良く知らないからではないでしょうか?
投資は、リスク資産ではありますが、預金よりも貧乏になるリスクは少ないと言えます。
「投資とは?」という投資の基本概念や、投資の種類について下記の記事に詳しく書いてみましたので、ここで出てきた「株式」「不動産」「金」がどういう資産なのか、チェックしてみてくださいね。
やるかやらないか。
富める者はますます富み、貧乏はますます貧乏に、、、残酷な世界です。
ということで、今後もママのためのお金の講座をお楽しみください!
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