今後まだまだ値上がり傾向!上がり続ける物価の謎に迫ります!
最近めっちゃ物価が上がっているように感じませんか?
ガソリンは160円台を超えるし、ネットフリックスもこの2月に170円もアップ、そして電気やガス代も知れっと上がっているし、ATM手数料まで!
極めつけは、中国やアメリカから輸入される食品がどんどん値上げされているんです!
ほんとに、給料は上がらないのに物価ばっかり上がっていっちゃ困るのよね!特に食料品の値上げは死活問題だわ!
でも実は、日本の5月の消費者物価指数(CPI、総合)は前年同月比0.4%低下と8カ月連続のマイナスなんです!データ的には物価は下がっている状態です。
データ上の数値と、生活の体感的なところが違うのは、生活との密接度っていうことかしら?
この記事では、近年の物価の上昇とその理由、そしてこの物価上昇で貧乏にならないための方法について解説していきたいと思います。
日本の総合物価は8カ月連続マイナス
最近の体感的な物価上昇度合いに比べ、実は日本の物価は前年同月比ベースではマイナスベースで、低下幅も拡大していると言います。
日本は2%の物価上昇(経済成長)を目標にしていますから、この物価上昇力の弱さを補填する政策を日本政府は実施することとなります。
え?ちょっと待って!データと体感がまったく一致していないわ!それにさらに値上げ対策をするなんて無理よ!
令和3年5月の価格動向の概要
東京都総務局統計部が実施している小売物価統計調査結果より、生活に密着した食料品・日用雑貨品等を選んで、その価格動向を下記のグラフにまとめました。
費目 | 指数 | 前月比(%) | 前年同月比(%) |
---|---|---|---|
食料 | 104.5 | 0.4 | -1.0 |
住居 | 100.8 | 0.1 | 0.3 |
光熱・水道 | 94.0 | 2.6 | -3.1 |
家具・家事用品 | 107.1 | -0.3 | -0.2 |
被服及び履物 | 106.0 | -0.2 | 0.6 |
保健医療 | 104.9 | 0.1 | -0.2 |
交通・通信 | 94.5 | 0.3 | -3.6 |
教育 | 95.2 | 0.3 | 1.8 |
教養娯楽 | 106.5 | -0.3 | 0.8 |
諸雑費 | 102.3 | -0.2 | 1.2 |
総合指数 | 101.7 | 0.2% | -0.4% |
水道光熱費の急速な値上がり以外は、こんな緩やかな上昇か?!と思うくらいですし、ここのところのあらゆる価格の上昇を考えても、前年比-0.4%なんて信じがたいですよね。
世界で食料品価格が高騰している
上記で食料品の価格上昇率を見ても、前月比は0.4%で、前年同月比は-1.0%とのことから、日本では食料品価格が全然上がっていないような数値に見えます。
ところが、個別の品目で見てみると、下記のような調査結果も出ています。
令和3年5月の個別食品の価格動向
だいこん | 17.9%(前月比) |
レタス | 3.3%(前月比) |
じゃがいも | 37.3%(前年同月比) |
ね ぎ | 16.6%(前年同月比) |
たまねぎ | 10.8%(前年同月比) |
さ け | 2.9%(前月比) |
い か | 3.1%(前月比) |
まぐろ | 1.4%(前年同月比) |
鶏 卵 | 2.7%(前月比) |
チーズ | 5.0%%(前年同月比) |
そうそう、まさにこれよ!この値上がり感なのよね実際は!卵とかめっちゃ高いのよ今!
食卓に身近な食品が値上がりしていることから、全体的な食品価格の高騰に感じられているようです。
もちろん、値下がりしている食品も多く存在します。
食料品値上がりの背景
このような特定の食料品値上がりの要因は大きく2つ、「コロナのパンデミック」と「経済成長」による食糧不足です。
コロナに起因して、ロシアでは砂糖の価格が前年同月比で61%も値上がりしたと言われています。
パンデミックに伴う混乱や輸送・梱包コストの上昇に加え、ワクチン接種が広まった後に起こった大きな経済回復で需要と供給のバランスが崩れ、食料品の不足が世界中で値上げに拍車をかけています。
また、中国の経済拡大によって国が豊かになり、中国国内消費の需要が増えたことから、日本への食糧輸出量が減り、中国産の食品は軒並み値上がりしています。
更に、アメリカのインフレが今後、日本の食料やそのほかの価格に大きな影響を及ぼすとも予想されています。
今後もっと値上がりが予想される食品
今年の5月末あたりから、米国産の輸入牛肉の仕入れ値が昨年秋の2倍くらいに跳ね上がりました。
干ばつに見舞われたオーストラリア産の牛肉の供給減も相まって、牛肉価格のさらなる上昇や、牛丼チェーンなどの外食価格など、連動する値上がりも予想されます。
また、今後は小麦粉や食用油、マヨネーズ類の値上げの動きも見られます。
まだまだ食料品の価格上昇が、家計をひっ迫しそうですよね!
ガソリンの値上がりが家計を圧迫
価格の上昇は、食料品だけにとどまらず、つい半年ほど前まで全国平均130円代前半だったレギュラーガソリンの店頭価格も、3月末から150円台を一度も下回らず、ついには160円台に!
これは2年半ぶりの高値なのだそうです。
原因は原油価格が高止まりしている事。
そのため、ビニール袋などの石油を材料とする製品の原価も上がり、今後値上げも余儀なくされることになります。
ガソリン代が上がると、車通勤の交通費は上がるし、仕事で使う車の経費も上がるしでいいことなしだわ。
原油が高いということは、輸送にかかるコストもますます上がるということ。それに伴って、あらゆる品物の価格が上がってくることになりそうですね。
海外サービスの値上がりも止まらない
アメリカにスポットを当ててみると、現在のアメリカは物価が急速に高騰しているインフレ状態です。
これは、昨年のパンデミックによる落ち込みの反動と、大型財政政策の影響から、経済の急激な回復によるものと思われます。
また、近年のパンデミックによらずとも、これまで毎年2%前後で緩やかに上昇してきた(経済成長してきた)こともあって、米国産のサービスが日本でも軒並み値上げされています。
例えばアップル社の最新の iPhone 12 pro は日本価格で15万円もします。
これは米国の人にとっては給料の4分の1ほどの価格ですが、日本人にとっては給料の半分以上の価格になります。
また、この2月に170円値上がりしたネットフリックス基本料金など、経済成長している国に合わせて海外産のサービスや物の価格は上昇し続けています。
この調子でいくと、経済成長をしている中国やインド、アフリカなどの他国の物価に影響されて、物の価格ばかり上がり続けることになるのかしら、、、。
インフレではない日本の物価の高騰は、こうした世界規模の経済成長による様々な余波の影響なのです。
給料が上がらないのに物価だけが上昇したらどうなるのか?
一方、日本の給料水準は実はかれこれ20年もの間全く水準が上がっていません。
上がっていないどころか緩やかに下がってますよね?
給料が上がらないのに、物価ばかり上昇し、更に税金や生活インフラの費用も上がっていますから、生活のレベルで言うと実質はどんどん貧しくなっています。
このまま海外の経済成長に合わせて、物価が上がり続けたら、日本人はますます貧乏になります。
給料が増えないのに、物価が上がって貨幣価値まで下がるなんて、インフレとデフレの両方のデメリットのダブルパンチ、搾取on搾取じゃない!やってられないわ!
物価上昇に対して、個人がとれる対策は?
世界経済が発展して豊かになって物価が上昇していく中で、日本人はデメリットばかりをこうむって、だまって成長の養分になるしかないのでしょうか?
答えはYESでもあり、NOでもあります。
日本国内に居ながら、世界経済の成長のメリットの方にあやかるには、一般人にできることは1つしかありません。
それが「投資」です。
原油価格が高騰している、食料品価格が高騰している、高騰しているということはその裏で儲かっているところがあるということ。だから経済は成長するのです。
その儲かっているところに投資することで、日本に居ながらにして、経済成長のうまみを享受できるのです。
その一つの方法として、先日ご紹介した「全世界株式」への投資も挙げられますね。
物価の上昇は、あなたの手では止めることができません。
でも、投資はあなたの意志で行動して始めることができます。
このブログでは、投資に関する情報もたくさん記事にしていますので、ぜひお役立てください!
それでは、投資の初心者がまず最初に読むべき一冊をご紹介して終わります。
搾取されて経済成長の養分となるか、あなた自身がお金持ちになるか、それはあなたの行動次第です!
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