20代、30代は将来年金がもらえないって本当?だから払わないって、、、それはヤバすぎ!
国民年金は20歳から60歳までの全国民を対象にする制度でありながら、未加入や未納者が増加傾向にあります。
会社で給料から天引きされる厚生年金ではなく、自分で納める国民年金の方は、納付率は76.3%と、約24%は未納でとなっています。
免除や、未加入も加えると、年金を払わない人が増えているということですね。
会社員で厚生年金だから自動的に支払って言うけど、国民年金だったら払いたくない人の気持ちわかるわ!だって将来年金ってもらえないんでしょ?
私の周りの自営の人たちも「年金なんて将来もらえないのに払うのはバカらしい」って、年金を払っていない人が多いわよ!
未来のことは誰も分からないとはいえ、筆者は年金制度自体はなくならないと思っています。
「年金制度がなくなる」というような安易な考えで年金を払わずにいると、将来年金がもらえないのは払っていない人だけになります。
また、年金は65歳からもらえる老齢年金だけではなく、障害年金や遺族年金もあるので、万が一の事態があったときにそういった年金を受け取れず路頭に迷う羽目になります。
それはやっぱり困るかも!
と言うことで、なぜ年金制度はなくならないと言われているのか、また年金制度が無くなったらどうなるかなど、現状のデータを踏まえた未来予測とともに、年金の大切さや、間違った思想の危うさについて解説したいと思います。
年金はもらえないから払わない方がいいという考え方
巷でよく言われる「年金なんて、払っても将来もらえないから払うだけ無駄」と言う考え方。
特に20代や30代の若者に多いと言われていますね。
かつて麻生氏によって言われた「老後2000万円不足問題」などもあって、「年金は当てにならない」感と言うのは確かに否めませんが、制度自体がなくなるというのは考えが飛躍しすぎています。
でも、少子高齢化で、受け取るお年寄りの人数も増えている中で、支払う若者の人数が減っているでしょ?
やっぱり、制度としては資金が底を尽きてなくなるか、もらえる金額がどんどん減らされて意味がなくなりそう、、、
「将来公的年金制度が破綻するんじゃないか」「もらえたとしても、意味ないくらい少ないに違いない」
少子高齢化の中で、このように信じている人が結構多いのも事実です。
ただ、年金制度についてしっかり理解すると、それが「誤解」だったことに気が付くはずです。
年金をもらえなくなる可能性について検証
公的年金は、当然少子高齢化のを未来を見据えて制度設計されています。
そうし高齢化になることくらい、もうずいぶん前から分かり切ったことで、国の偉い人たちはちゃんとそれを踏まえて制度を作っていますよ。
年金がもらえなくなるということはまずありませんから安心してください。
年金制度の基本的な仕組み
年金制度は、現役世代が納めた保険料を、そのときの年金受給者へ仕送りをする仕組み(賦課方式)で運用されていますね。
これが、「少子高齢化のせいで自分たちは将来もらえないかも、、、」と心配になる理由だと思います。
一方で、この仕送り形式は、物価に応じて年金の支払額も受給額も連動するため、少なくとも将来、「もらえたとしても、意味ないくらい少ないに違いない」と言うことにはなりません。
年金制度はこうしてインフレリスクに対応しているわけね!
更に、年金の財源は現役世代の保険料だけでなく、基礎年金の2分の1は国庫負担となっています。
また保険料の一部は積立金として数十年先のための給付のためにGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用しています。
年金は運用されているって知ってましたか?
年金はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)という組織によって、その一部が運用されています。
2020年の運用実績は下記の通りです。
収益率 | +25.15% |
収益額 | +37兆7,986億円 |
運用資産額 | 186兆1,624億円 |
2020年は特に株価が好調だったため、このような運用益をたたき出していますが、2001年から運用を開始して以来の利益を見ても、収益率は+3.61%、収益額は+95.3兆円となっています。
運用の中身は長期のインデックス投資と債権と言うことなので、現役世代の減る将来のために長期目線でお金を増やしていると言えます。
ちなみに1年で37兆円という金額の規模感と言うのは、ものすごいレベルです。
2021年3月期決算の世界のトヨタ自動車の純利益が2.2兆円、天下のGoogleでさえ純利益は1.9兆円なのです。
歳出の3割超を占める社会保障費の35兆8421億円と同レベルの利益を、1年の運用で産んでいるということです!
運用益が国家予算レベルなんて、年金の運用組織すごいわね!頼もしいわ!
しかも年金はその年の保険料収入と国庫負担で9割程度がまかなわれており、積立金から得られる財源は1割程度です。年金の資金のたった1割で、37兆円の利益を出すなんてすごいことですよね!
年金制度が無くなったら日本は相当やばいことになる
保険料、国庫負担、積立運用の3本柱で支えられている年金制度、もしなくなってしまったら日本はどうなると思いますか?
年金制度が破綻し、働けなくなった高齢者が路頭に迷い始めると「生活保護」の申請が増えるのは間違いありませんよね。
財源が確保されている年金で高齢者の生活を賄うか、生活保護の受け入れを手厚くして高齢者の生活を保障するか、日本にとってどちらが負担が大きいかは言うまでもありませんね?
年金制度が亡くなって困るのは、私たち国民だけでなく、日本政府そのものなのです。
つまり、年金制度がなくなるような未来って、もうすでに国として破綻している状況って感じなのね!
そうですね、日本が国家として成立している限り、年金制度やそれに代わる何らかの制度は存続していると思って間違いありません。安心してください!
20代30代若者は将来年金がもらえないのは自分のせい
もし、20代、30代の若者が年金をもらえなくなる将来が来るとしたら、それは年金制度自体の崩壊ではなく、間違いなく「自分が保険料を納めなかったから」だと言えるでしょう。
それはつまり、「将来公的年金制度が破綻するんじゃないか」「もらえたとしても、意味ないくらい少ないに違いない」と言う間違った考えを妄信した結果、年金を払わなかった自分のせいで制度の恩恵にあずかれないというわけです。
これは、残念ながら自業自得ですよね?
将来の生活に困りたくない、年金を受け取りたいと思い直すことができた人は、今までずっと未納だったとしても将来年金を受け取るにはどうしたらいいのかなど、今後シリーズでご紹介していきます。
年金はきちんと収めて、将来しっかり受け取りましょう♪
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結局、年金の資金を増やしているのも投資です。投資は、やっぱり王道の錬金術!年金の支払いと合わせて、個人的にも投資でお金を増やしたいですよね!
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