【体験談】私立中学受験は意味がない?狂った中学受験、しなければよかった3つの大後悔事例

体験談・レビュー
しょう君のママ
しょう君のママ

今回は、実際の体験談を元に「課金ゲーム」と言われる、超お金のかかる中学受験についての、失敗例のお話をしたいと思います。

お子さんに中学受験を考えている方へ、金銭面や一般的なメリット・デメリットからは見えてこない、中学受験の失敗例や後悔について、転ばぬ先の知恵として知りたいと思いませんか?

中学受験は、一般的に言われるメリット通りに人生のプラスになる人もいれば、裏目に出てお金も時間も人生もどぶに捨ててしまう結果になる人もいます。

そういう意味で、中学受験は、大きなリスクをはらんだ教育投資と言えます。

私の身近な人の数名は、実際に中学受験をして大失敗をして後悔しています。

人の失敗談からは、成功談よりも役立つ情報が多く得られると言われていますね。

と言うことで、中学受験の失敗体験者から実際の中学受験についての後悔や意味がなかった点などを詳細にインタビューしてきました。

今回は、その内容をもとに、現在の中学受験の情報などを交えて「中学受験は本当に意味がないのか」という点について考察してみました。

「中学受験は意味がない」人が多い現状

中学受験をして私立の中学に入学する目的として、

  • 付属中学に入れば内部進学で楽にエスカレーター式で良い大学まで行ける
  • 中高一貫校に入れば、高校受験をしなくてもいい
  • 中高一貫校に入れば、大学受験のために勉強する時間がたっぷりある

というように、「受験が楽になる」「良い大学に入れる」を大きなメリットとして考えている方が多いと思います。

ただ、この2つを目的としている場合に、中学受験が完全に意味がないという人が一定数居る現状を知っておく必要があります。

と言うのも、私の周りには下記のような人が結構いるからです。

  • 付属中学から高校までエスカレーターだったけれど、大学には落ちた
  • 中学受験の詰め込み教育のせいで勉強が嫌いになって、大学には進学せずに就職した
  • 私立中学が合わずに辞めて、公立中学に入りなおした
  • 私立中学の勉強についていけずに引きこもりになってしまった

時間も割いてお金をかけて頑張って中学受験をしても、こうなってはその努力は本当に意味がないですよね。

そういう人がいるのを知っているけど、まさか、うちの子は大丈夫でしょ。

どの親御さんもそう思っていますが、実際に我が子がこうなってしまう確率は小さくはありません。

中学受験をさせるのならば、リスクとして、我が子がこうなる可能性も十分にあることを認識はしておかなくてはいけませんね。

確かに、物事のメリットしか考えないのはナンセンスよね

中学受験に意味がなかった3名の体験談

ではここからは、実際に中学受験に「意味がなかった」「失敗した」「後悔した」という人たちの個別の事例を、体験談ベースに見ていきましょう。

事例1:エスカレーター出来なかった後悔のD.Yさん

中学受験で、某有名私立大学の付属中学に合格したD.Yさん。

これでもう、「厳しい大学受験戦争に巻き込まれずに、有名大学に進学できる」と、本人も親も万々歳でした。

小学校4年生から塾に入り、必死で受験勉強をしたかいあって入学できたその私立中学は彼の誇りでもあり、地元の友達に優越感を感じながら中学高校生活を送ってきました。

ところが、彼が一番本気で勉強を頑張ったのは中学受験が最後。

私立の中高では、「大学受験をしなくてもいい」と言う考えが頭にあったせいで、そこまで真剣には勉強をしてきませんでした。

その結果、D.Yさんは内部受験で付属の有名大学に不合格となってしまいます。

内部進学で不合格になるなんて聞いてないわ!!!

ある程度偏差値の高い人気の大学になってくると、内部生だからと言って全員無条件で大学に合格できるわけではありません。

D.Yさんは、その後あわてて勉強し、一般の入試も受けましたが、滑り止めの大学まですべての大学に不合格。

結局一浪して受験勉強をやり直し、文系のDランクの大学に何とか滑り込めたのです。

親の目線から見ると、小学校から塾に行かせ、中高も高い私立に通わせたにもかかわらず、結局大学受験をすることになり、一浪して予備校費用も掛かり、挙句にDランク大学という結果。

これは、本当に中学受験に意味がなかったケースです。

ただただたくさん支払った教育資金は全て無意味となり、本人も両親も中学受験したことを大後悔したそうです。

こうなるなら、中高ともに公立に通い、地道に大学受験に向けて勉強してきた方が、もっと良い大学に合格できた可能性があります。

これは完全に、中学受験でエスカレーター校に入学できて慢心してしまった結果と言えるでしょう。

事例2:勉強も私立中学も全く意味がなかったK.Yさん

K.Yさんは、親や祖父母に言われるがまま強制的に中学受験をしました

当の本人は、勉強が大嫌いで、地元の友達と一緒に公立中学に進みたかったそうです。

なので、小5から入れられた受験塾の勉強が苦痛で苦痛でたまらなかったのだとか。

しかし、

「落ちろ!」

と願いながら受けた中学受験は、見事に合格してしまい、私立中学に通い始めました。

元々勉強が好きではないのに、勉強の進度が早い私立中学に入ってしまったため、全くついていくことができず、学校もさぼりがちになり、友達とずる休みをしてゲーセンに行くなどしていたとか。

結局、入学した私立中学と同じ高校にはレベルが違いすぎて進学できず、公立高校に行く学力もなかったため、公立高校のすべり止めになるような低いランクの私立高校に入学し、大学には進学せずに就職しました。

この中学受験は全く無意味どころか、K.Yさんの勉強嫌いを加速する結果となり、両親や祖父母が期待したような大学進学もせずに、早々に就職するという結果となりました。

受験にかかった費用も、中高私立に通った学費や塾代も全て無意味でした。

これなら、本人の希望通り公立の中学高校に進んで就職しても同じ結果、もしくは公立に進んでいたら大学受験をしていたのかもしれません。

「本人の意思に反して」無理やり中学受験をさせたことにご両親は後悔しているそうで、中学受験は強制するものではないと深く反省したようです。

親の思いを押し付けて、子供に強要するのはそんなことも良い結果は生まないわね、、、

事例3:中学受験に後悔しかない引きこもりのK.Kさん

小学校の頃は成績がとてもよく、勉強も好きだったため、両親のすすめで中学受験をしたK.Kさん。

行きたい学校など、自分の意志は全くなく、なんとなく中学受験を始めてしまったことが後悔の始まりでした。

志望校も、塾の先生に勧められるがまま、周りの大人に従って勉強をし、中学受験をし、見事に合格を果たします。

しかし、K.Kさんにとって、この日が最後の栄光となるのです。

中学受験で燃え尽きてしまった彼は、進学校の速度の速い勉強についていくのがだんだんと苦しくなり、好きだったはずの勉強に嫌気がさしました。

地元の友達が遊んでいる中、片道1時間半かけて学校に通い、8時間の授業を受け、帰宅するのは8時過ぎ、そこからたくさんの課題をこなす日々は、受験勉強よりもきつく、鬱のようになってしまったのだとか。

「どうして自分ばっかりこんなに勉強しないといけないのか」

この思いが強くなり、体にも不調をきたし、中学2年が終わろうとする頃には完全な引きこもりとなって、私立中学を退学しました。

そこから公立中学に籍だけおいて、中学は卒業したものの、引きこもりの生活が長く続き、20歳を過ぎたころにようやく、親の知り合いのもとでアルバイトを始められるようになりました。

現在のK.Kさんは、最終学歴は中卒、現職は派遣社員です。

せっかく成績が良く勉強が好きだった小学生が、中学受験をきっかけに大きく人生が狂わされ、「意味がない」どころか、最悪の結末をたどってしまったのです。

今でも、中学受験なんかしなければよかったと後悔の思いが消えないそうです。

中学受験は狂っている

こうしてみると、中学受験をして私立中学に入ることが、イコール良い大学に入学して将来安泰につながるというような安易なものではないことがわかります。

なぜ、こうなってしまうのか、そこには現在の受験のシステムと私立の進学校のカラクリが密接に関係しています。

年々難しくなる中学受験は狂気そのもの

そもそも、近年の中学受験の勉強内容は「狂っている」と言われるほど難しくなっているそうです。

そのため、小学生の間に塾で学ぶ勉強がかなり大変だと言われています。

それは、優秀な生徒を求める私立中学と、有名私立中学に一人でも多くの生徒を合格させたい進学塾との「イタチごっこ」によって、年々問題が難題化・複雑化されており、その莫大な解法をマスターするのが、今の中学受験のスタイルになっているからだというのです。

それって、なんだかなぁ、、、、子供がかわいそう

現に、20年前の難関中学の受験問題が、今では偏差値の低い私立中学の受験問題レベルになっていると言われています。

そんな問題を頭に詰め込まれる小学生は、中学受験で燃え尽きたり、勉強が嫌いになってしまうケースも後を絶ちません。

この難関な受験勉強を終えた後の達成感や燃えつきが、その後の中学生活で勉強をしなくなったり、更に難しくなる勉強に心が折れる原因の1つになっているとも言われいます。

中学受験が「狂っている」なんて表現されるのは、このためです。

中高一貫校の狂った勉強スタイルに疲弊

確かに、中高一貫の進学校に通えば、大学受験に有利と言われています。

それは、中1から高2までに、高校3年間の勉強をすべて終えて、高3の1年間は完全な受験勉強だけをするという学校が多いからです。

そんなことできるの?それは絶対大学受験に有利に決まってるわね!

ただし、そんなことができてしまうカラクリと言うのは、中1から高2までの詰め込み教育です。

勉強の進度がものすごく速く、授業時間も1日8時限あるような学校も稀ではありません。

6年間の教育を5年間で終えるのですから、そうなるのは当然ですが、その負担を一身に受けるのは子供たちです

勉強が好きで、目指している大学が明確にある子なら頑張ってくらいついていけるかもしれませんが、なんとなく私立に入ってしまった子にとっては、地獄のような勉強環境となります。

これが、一定数の生徒がドロップアウトしてしまう原因となっているのです。

狂った受験勉強に、狂った勉強量、、、よほど自分の意志がないと、中学受験ってしんどいかもしれないわね。

中学受験で後悔しないために

ここまで、中学受験の失敗談と、その原因を見てきました。

ただ、「だから中学受験をやめましょう」「中学受験は絶対に後悔しますよ」と言っているわけではありません。

この失敗談に共通していることから、後悔しないための学びを得るのが目的です。

これらの失敗から学びえた、中学受験で後悔しないためのポイントは、下記の3つです。

  • 「大学受験が楽になる」を目的にしない
  • 「行きたい学校」と「学びたいこと」ベースに受験を考える
  • 親の強制で中学受験はしない

この3つについて詳しく解説します。

「大学受験が楽になる」を目的にしない

D.Yさんの例ではありませんが、「エスカレーターだから大学受験が楽になる」と言うことを“目的”にしてしまうと、私立中学に入学することがゴールになってしまい、その後の学びの意欲がなくなってしまいます。

大学受験が楽になるのは、確かにメリットであり、魅力的ではありますが、これを第一の目的に据えるのはおすすめできません。

「行きたい学校」と「学びたいこと」ベースに受験を考える

では何を“目的”にすれば、後悔のない中学受験になるかと言うと、「行きたい学校」「やりたいこと」ベースで受験に取り組むことです。

「この学校で学びたい」と言う意思は、中学受験の合格をスタートラインにし、そこから始まる私立中学での生活を充実したものに変えるはずです。

速い進度の勉強も、自分が望んで選んだ環境と思っている人なら頑張れるはずです。

親の強制で中学受験はしない

親が勝手に子供に期待して、強制して行う中学受験ほど危険なものはありません。

子供がどんなに勉強が良くできたとしても、「公立にみんなと行きたい」と望めば、私立の中学受験はあきらめるべきです。

と言うのも、中学受験は、強制されて成し遂げられるほどなまやさしいものではないからです。

親としてどうしても中学受験してほしい場合でも、一緒に学校見学に行ってその気にさせるなど、本人が「この学校に行きたい」と言う気持ちになる後押しくらいにとどめておくべきです。

中学受験は意味がないは本当か?

中学受験は、ある一定の人たちにとって「意味がない」「後悔しかない」「しなければよかった」と言うものであることは間違いありません。

中学受験が意味あるものになるのか、無意味なものとなるのか、その境界となるのはやはり、「目的」「本人の意思」次第なのです。

  • 周りの人が受験するから
  • なんとなく中学受験したほうがよさそうだから
  • 自分が私立中学に行ってよかったから

などの親の意志ではなく、子供本人が納得のいく形で中学受験は進めていきたいものですね

皆さんの中学受験が、掛かったお金や時間が無意味にならないこと、メリットを享受できることをお祈りして締めくくりたいと思います。

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中学受験だけでなく、何事も成功例もあれば失敗例もあり、メリットもありデメリットもあります。

お金がたくさんかかることなので、しっかり事前知識を本などで学ぶのが吉です。

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