今回は、お金の講座とはちょっと離れていますが、松永茂久さん著の「喜ばれる人になりなさい」という本を紹介したいと思います。
読書好きの筆者は、ビジネス書からマンガまでお金関係以外の本も幅広く愛読していますが、その中でも 「喜ばれる人になりなさい」はこれまでで一番泣いた本で、子供を育てるお母さんにはぜひ読んでほしいと思い、この場で紹介することにしました。

もうとにかく涙なしには読めない一冊です。子育てママならぜひ読んでほしい!
「おかげさま」
「喜ばれる人になりなさい」
こうしたお母さんの教えで、著書「人は話し方が9割」を日本一へと導いた松永茂久さんの半生をつづるエッセイでもありながら、「成功」や「幸福」を破天荒なお母さんの存在を通して教えてくれるこの1冊。
今回はそんな、 「喜ばれる人になりなさい」 を子育てママ目線で役立つ内容を要約し、感想を交えて紹介したいと思います。
「喜ばれる人になりなさい」感想・レビュー
お母さんはお坊さん
この本の面白さは、なんといっても 松永茂久さんのお母さん「たつみさん」です。
たつみさんは、ギフトショップの経営をしながら、在宅で出家してお坊さんもしているという一風変わったお母さんです。
そんなお母さん「たつみさん」の言葉を通し、たくさんの大切なことを教えてくれるのがこの 「喜ばれる人になりなさい」の魅力です。

この本を読んで、エネルギッシュで徳の高い、たつみさんのようなお母さんになりたいな~と憧れました!
下記からは、そんなたつみさんの教えの一部を、たつみさんの言葉を通して具体的に紹介していきます。
「おかげさま」という神様
周りにはたくさんの神様がいる。それは、おかげさまっていう神様。
あなたが着てる服、履いている靴、これは全部おかげさまがつくってくれたものなの。会ったことがなくても、あなたのことを思って一生懸命つくってくれた目に見えない人たちがいるの。そのおかげさまの存在を忘れたらダメだよ。そしてね、いつかあなたがだれかのおかげさまになるの。だからあなたは喜ばれる人になりなさい。
「喜ばれる人になりなさい」 より
この「おかげさま」の教え、素敵ですよね。
どんな些細なことにでも感謝できる心を持つことこそ、人としてとても大切なことだと改めて気づかせてくれる、たつみさんの温かい言葉です。

早速我が家の2人の子供にも、この「おかげさま」の心得を伝授しました。
これからもしつこく、ことあるごとに伝えていこうと思います。
子供は社会に返すもの
これは子供を育てる母親として、心に刺さった言葉です。
お世話になった人にちゃんとお礼は言ったか?
筋道は通しているか?
恩を忘れてはいないか?
自分の我ばかりを通そうとしていないか?
子どもの頃はうっとうしかったが、そのうっとうしい教えが社会に出て驚くほど役に立った。
母は最初から僕たちを本気で「社会に返す」つもりだったのだと思う。
「喜ばれる人になりなさい」 より
「子供は社会に返すもの」こういう考えで子育てをしてこなかった自分に気づかされました。
”子供が幸せになるように”
”子供が立派に育つように”
親ならこんな風に子供の幸せを一番に考えて育てようとする人が多いと思いますが、「社会に返すもの」として、社会に役立つ人に育てることを子育てのゴールとしているところが目からうろこでした。

我が子を社会からの預かり物だと考えると、ただかわいがって甘やかすのではなく、人様に感謝し、人に喜ばれる人間になるようにと時に厳しく育てなくてはと気が引き締まります。

自己顕示欲や見栄のために、子供を所有物のように考えがちな現代の子育て事情とは真逆の考えね。
子供は親の所有物ではなく、社会に返すもの。奥が深いわ!
自分で産んだ子供だからこそ、どうしても自分の所有物のように思ってしまう気持ちがでてくるものですが、「社会に返すもの」という考えは、そんな親自身を強く律してくれます。
たつみさんの偉大さ、同じ母だからこそ痛感する素晴らしい考え方だと思いました。
社会に出たら、喜ばれる人から順に成功する
「勉強ができることって素敵なことよね。でもね、スポーツができたり、料理ができたり、人に親切にできたりってすごい才能だと思うのよ。
特に社会に出たら、喜ばれる人から順に成功するじゃない? あの子のその才能をのばしたほうがいい気がするの」
一見むちゃくちゃなように聞こえるが、真剣に話し始めると、妙に確信をついて説得力があるのがこの人の怖いところ
「喜ばれる人になりなさい」 より
これは、茂久さんの長男が勉強をしない事に対し、無理やり勉強をさせようとする茂久さんにたつみさんが諭した言葉です。
これは私にも身に覚えがあります。
学校が嫌い、勉強が嫌い、友達とトラブルばかり起こしてくる長男に、悪い部分を強制させるように強要してしまうことがありました。
でも本当はそうではないのです。
勉強しなくても、優等生ではなくても、何か、その子にはその子なりの良い部分があるはずです。
その良い部分、特性を生かして、その子なりの「喜ばれる人になる」ことができれば、それでいいのです。
社会に出たら、 喜ばれる人から順に成功する
私の子育ての軸に据えようと思ったほど深い言葉です。

胸がすっと軽くなる教えですね。
頑張って勉強もできて、スポーツもできて、みんなに好かれるパーフェクトな子に育てなければいけないというプレッシャーから、親子ともに解放される素敵な考え方です。
才能は誰かを喜ばせるためにあるもの
「もらった才能や勲章は決して自分をいばらせるためにあるんじゃない。
その力を使って誰かに喜ばれるためにあるもの」
母のこの言葉は僕の中で、今も最も心に残っているものの1つだ。
「喜ばれる人になりなさい」 より
「自分の持っている才能や勲章は、それを使って誰かを喜ばせるためにある」なんて、そんな言葉この本を読まなければ子供に伝えられなかったと思うと、自分の無知さを知りました。
自分や自分の家族だけでなく、社会の、世界の幸せを見据えているからこそ、そういった考えに至るのだと、自分の世界の狭さに気づかされる深い言葉です。
もし子供が、何かしらの才能や勲章を得たとき、この言葉をかけてあげたいなと思いました。
【感想】「喜ばれる人になりなさい」は涙が止まらない本
上記に紹介してきたたつみさんの数々の言葉は、実は 「喜ばれる人になりなさい」の ほんの一部でしかありません。
このエッセイは、このほかにももっと多くの大切なことを、茂久さんから見たたつみさん、茂久さんにかけたたつみさんんの言葉の数々から、深い親子愛を通して教えてくれます。
「編集者が5回泣いた」とキャッチコピーがありますが、5回どころではなく、涙が止まらない感動の1冊です。
子供を育てるお母さんなら、ぜひ一度は読んでほしいと思い、紹介させていただきました。

ただ感動するだけではなく、社会で成功するためのエッセンスが詰まったこの一冊は、子育てママなら必読です!
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