お金の使い方が上手い人だけが知っている「記憶の配当」|「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」書評

お金の上手な使い方について、真剣に考えたことがありますか?

当ブログも含め、資産を築く方法は世にたくさん出回っていますが、なかなかお金の上手な使い方を示したコンテンツには出会えないものです。

でもお金って、実際は使ってこそ意味があるものですよね。

もちろん、たくさん貯蓄があれば安心ですが、お金を貯め込んで死んでいく事に果たして意味はあるのでしょうか?

そう思い、せっかく節約して貯めたお金を、どうしたら活きた使い方ができるのかと考えていたところ、「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」という本に出会いました。

この本によって考え方が180度変わった面もあり、大変衝撃を受けました。

そこで今回は、この本の参考になった部分をご紹介しながら、「お金の上手な使い方」について考察してみたいと思います。

お金の上手な使い方とは?

お金は貯めるだけで使わなければ、それ自体には何の価値もないただの紙切れです。

だからと言って、無計画に散財するのが良い方法でないのも明白です。

お金には、「下手な使い方」「上手な使い方」があることは皆さん何となくわかっているはずです。

出来れば、お金を上手に使える人になりたい、でも”具体的にどういうお金の使い方が良いお金の使い方か”と言われたらよく分からないですよね。

そこでヒントになるのが、「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」で紹介されている「記憶の配当」という考え方です。

死を前にして最後に残るのは、お金ではなく思い出だけです。

だから、お金の使い方が上手な人は、一刻も早く「記憶の配当」を生む”経験”にお金を使い始めています。

では、その「記憶の配当」とはいったい何者なのでしょうか?

記憶の配当とは(「DIE WITH ZERO」より)

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」には、

「人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ」

とあります。

将来のための貯蓄も大切ですが、今しかできない経験にお金を費やすことがもっと重要だと言っているのです。

「人生は経験の合計」

であり、資産を増やすことでもなく、物欲を満たすことでもなく、人生で最も大切なことは「思い出作り」なのです。

なぜ思い出作りがそれほど重要なのか、それは「記憶の配当」という考え方にあります。

時間や金をかけて何かを経験するのは、その瞬間を楽しむためだけではない。経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。

それが、「記憶の配当」だ。

経験は、継続的な配当を生み出す。なぜなら、人間には記憶があるからだ。

記憶は配当を生み出し、私たちの生活を豊かにしてくれる。経験からは、その瞬間の喜びだけではなく、後で思い出せる記憶が得られる。

元の経験を心のなかで追体験し、さまざまな感情を蘇らせることができる。

元の経験に比べれば、記憶から得られる喜びはほんのわずかかもしれない。それでも、その思い出はかけがえのない宝物だ。

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」より

経験をしているその瞬間だけではなく、元の体験を心の中で何度も追体験し、尽きることのない喜びの配当を得られる、これが「記憶の配当」の正体なのです。

「DIE WITH ZERO」的「記憶の配当」の増やし方

誰の人生にも必ず終わりがあります。

そして、人生の各段階も有限であり、使える時間はそれほど多くはありません。

20代は10年しかありませんし、過ぎ去ってからは2度と戻ることはありません。

更に、人は誰しも歳を重ねるにつれ、行動するための体力がどんどん減少していきます

だからこそ限られた人生の時間を十分に生きるために、最適なタイミングで経験を積み重ねていくことが重要なのです。

若いうちにあらゆることを犠牲にしてお金を稼ぐより、「お金を使って人生を楽しめ」「経験を買え」と言われるのはこのためですね。

今しかできない経験にはしっかりお金をかけるべきなのです。

そして、なるべく早い段階で様々な経験をすることで、年を重ねるにつれて記憶の配当は雪だるま式に膨れ上がっていきます。

でも、若いうちにお金を稼ぐことばかりしてあらゆる経験を逃してしまったとしたら、もう若い時期にやりたかった経験は2度とできず後悔が残るのです。

人は誰でも、今日が1番若い日です。今この瞬間から、かけがえのない経験、思い出を作っていきましょう!

お金の使い方がうまい人は”経験”を買っている

お金の使い方が上手な人は何にお金を使っているのか、その1つのが「経験」です。

使い方が上手な人は、時間とお金を最適化するのが上手な人だと言えるでしょう。

健康で様々な体験をめいっぱい感じることができる20〜30代にこそお金を経験に変えることは、輝きが増す資産を持つようなものです。

なぜなら、経験にも複利があるからですね。

株式投資と同じように複利のパワーで、雪だるま式にその価値は増えていくのです。

お金の使い方がうまい人は、経験の価値を信じているからこそ、家族や友人との時間や旅行などのかけがえのない経験にお金と時間を使うのです。

もしも、節約してお金を貯めるだけで特に何の経験もしてこなかったら、老後は体力や気力が低下して特にしたい経験もなくなってしまったら、気がつけば莫大な資産を残して死んでしまうことになるのです。

働きアリが一生働くだけ働いて蓄えを残して死んでいくような、 そんな人生考えただけでゾっとしませんか?

「DIE WITH ZERO」的お金の使い方~子育て世代編~

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」には、

喜びを先送りにし過ぎてはいけない

ということも書かれていました。

人はいつ死ぬか分からないのに、喜びを先送りにし続けたら、ついにはその時が来ないかもしれません。

子育て中は、最も喜びを先送りにしてはいけない期間だと言えるでしょう。

なぜなら、子供が小さい期間永遠ではないし、子供が子供でいてくれるのは長くても18年かそれよりも短いからです。

例えば、子供の1歳は当然1年間しかありません。

その時に得られる喜びを先延ばしにしたら、もうその喜びはは二度と得られ無いのです。

だからこそ、子供と一緒に遊んだり、旅行に連れて行ったり、その時々の年齢にあった体験を目一杯やらせてあげる、そしてできるだけ一緒に時を過ごして思い出を作ることが、子育ての最優先事項だと言えます。

子育ては思い出にお金をかける

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を読んで、こんな当たり前のことに改めて気づかされました。

私がこのことに気づいて始めたことは、子供と一緒に寝ること家族旅行の回数を増やすことです。

上の子は今年で10歳になりますが、まだ「ママ一緒に寝よう」と誘ってくれます。

今までは忙しいことを理由に断っていましたが、あらゆることを放ってでも子供と一緒に9時に寝ることにしました。

一緒に布団に入って、今日の出来事やいろいろな話をするこの時間は、残り長くても1,2年しかないでしょう。

そこで私は、その時間を捻出するためにお金を使うことにしました。

例えば、時短家電などで家事を最小限にしたり、仕事が遅くなった日は総菜を買って料理の時間を減らしたりです。

ここで使ったお金は後から働いて取り戻すことができますが、子供と一緒に布団の中で話をしながら一緒に眠りにつく幸せな時間は、もう数年先では取り戻すことができないのです。

旅行はかけがえのない思い出になる

家族旅行も、子育ての思い出作りにはかけがえのないものです。

子供が小さいからこそ楽しめる場所やアクティビティを家族で体験し、家族の思い出を増やすことはのちの人生の幸せに欠かせない経験となるでしょう。

でも、その時間にも賞味期限があります

動物園や水族館に子供はいつまでも喜んではくれません。

部活や友達付き合いを優先し始めると、旅行自体に行く事さえ難しくなってきます。

我が家ではそうなる前に、子供が家族旅行が大好きなうちに、学校を多少休んででも年に4,5回ほどは連れていく事にしました。

今は大きな出費になりますが、小さい時に行った旅行の楽しい思い出が、親子ともに記憶の配当になると信じています。

子育ての時間には賞味期限があるからこそ、今しかできないことに時間とお金を使うべきだとあらためて感じました。

「ママ」なんて呼ばれることもなくなり、一緒の家で暮らさなくなる日さえもうすぐそこにやって来るのです。

お金は年を取ってからでも得られるし、今しかない時間と比べればそこまで大きな問題ではないのです。

もっとお金の使い方が上手い人になるには

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を通して、お金を使うべきタイミングと内容をしっかり見極めることで、お金の使い方は上手になれることがわかりました。

節約すべきところはしっかり節約して、使う時には惜しみなく使うことも時には重要な決断なのです。

もっとお金の使い方が上手い人になるには実際に「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を読むのが手っ取り早いでしょう。

「人生とは”思い出づくり”だ」という切り口から、「お金を貯め込んで死ぬくらいなら、上手に使い切って死のう」というテーマで、記憶の配当以外にも、様々なお金の使い方を示唆してくれます。

例えば最良の子供へのお金の渡し方やタイミングなど、とてもためになる内容がぎっしりと詰まっています。

子育て世代のパパやママにはぜひ手に取っていただきたい1冊となっています。

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